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SyncLife

GLOBIS CAPITAL PARTNERS & Co. ベンチャーキャピタリスト 上村康太 のブログ。

自分の「好き」が分からないエリート大学生達へ

コラム

これまで自分の会社や取り組んできたことに関する振り返りの投稿が多かったので、これからは少しずつ自分の考えをスクリーンショット的に残すポストも行なっていきたいと思います。

 

人事という立場になってから、改めて相当な数の優秀な大学生と出会い話しをする機会を得るようになりました。そこで一つ圧倒的に気づいたことがあります。

 

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それは、

・ 自分の「好き」が分からないエリート大学生が如何に多いか。

 

将来はなんとなくジェネラリストになりたい

最近とにかく色んな経験を少しずつしている

一番好きなことは友だちと飲むこと

チャレンジングなことはしたいけど、正直しんどいことは嫌い

 

今ドキッとしたあなたはその一人かもしれません。

もちろん、何か行動に起こしている人を否定する気は毛頭ないです。ただ、学生の皆さんには一時でも良いから、

 

「自分が何が本気で好きなのか」

「自分は何に一番価値を感じるのか」

 

それを真剣に考える時間を持つことを推奨したいです。

こんなことを言い出すなんて自分も口うるさいおっさんに片足を突っ込み始めたんだなと自省しながらも、割りとまじめに言っています。

 

と、いうのも考えてみて下さい。

 

振り返れば高校時代、あなたは大学ランキングを確認し、目指すべきターゲット大学を定め、自分の得意科目を基準に学部を選び、とにかく必死の思いで成績を伸ばし、一心不乱に勉強に向かいました。

 

そうして、月日が経ち、念願の大学生になった。

人にはこんな感情があるはずです。

「これだけ努力したのだからそれに見合う見返りがあるはずだ。」

 

そして、大学の門をくぐる。

そこで手にするのは圧倒的自由。

そうだ、これこそが見返りだ!

そして何となく楽しいことを目一杯謳歌する。

 

月日は経ち、大学3年生。

あなたは「就職」という大学受験以来の "関門" に出会います。

 

一度競争を勝ち抜くことに最適化されたみなさんの脳は目を覚まし、

「目指すべきターゲット(最難関)はどこだ?」

と狙いを定めます。 

 

いざ、就職活動最前線へ。

目指すは、高給有名企業!

 

目指すべき目標が決まると

競争に勝ち抜くのに最適化された脳はさらに真価を発揮し、

これまで特に興味のなかったことに対して、

「そういえばこんなことに興味があった!」

と、ピンとくる(ような)感覚を与えます。

 

そして、数ある選択肢を眼中より外し、目標に一目散に走り出します。

 

なんで目指すか?

色々理由はある(つもりだ)けれど、

正直なところ「スゴイ」って言われたいから。

中で何をやるのか分からないし、

それをやりたいかどうかは分からないけど、

でもまあこれまでもなんでもそこそこ興味を持てたから

きっと入ってから何か見つけられるはず。

 

そして、社会人になり特に不満もないけれど、特に熱くなることもない。

なんとなく悶々とした日々を過ごす。

 

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一度、ここで止まりましょう。

 

あなたは「あなたの本気の好き」をもとに、大学・学部を選びましたか。

あなたは「あなたの本気の好き」をもとに、これまでの大学生活を過ごして来ましたか。

 

ここで「はい」と明言できる方には、失礼しました。

そのままどうか突っ走ってください。

 

そう明言出来なかったあなたにこの文を書いています。

 

みなさんはターゲットが定まれば、そこに向かって邁進できる素晴らしいエンジンを積んでいます。

これまでの目標は既にある程度設定された中から選ぶというものでした。

これからの目標は自分でゼロから作り出すものです。

 

自分で作り出す目標はあなたの好きから始まります。

 

野球が好きだったからプロ野球を目指した。

歌が好きだったから歌手を目指した。

 

きっと昔は、やりたいことや好きなことがいっぱいあったはずです。

 

でも、その好きの気持ちを気合いで遠ざけ、「好き=邪念」として一生懸命数々の競争に立ち向かってきた結果、知らないうちに好きが分からなくなったのかもしれません。

 

これからの生活は誰かとの競争ではありません。

あなたがいかに自分の好きに近づけるか、という己の挑戦の開始です。

 

一目散に走る方が楽ですが、走る前に一度

「純粋に自分が何が好きか」

それを掘り起こす時間をきちんと取ってみてはいかがでしょうか。