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GLOBIS CAPITAL PARTNERS & Co. ベンチャーキャピタリスト 上村康太 のブログ。

25歳Googleに送った退職メール

※こちらの内容は2011/10/2に書かれたものです。ブログ移転に伴いこちらに内容を写しました。

(ブログ元記事はこちら http://kotauemura.blogspot.jp/2011/10/25google.html )

 

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* 広範囲のメール失礼致します。Sorry for the wide distribution.

 

Google Japanの皆様

 

お疲れ様です。’09年度新卒の上村です。

 

本日 9/30 を最終出社日にGoogleを退社する決断を致しました。

 

2年半前Googleの扉をくぐり社会人になりました。

社員皆が自社プロダクトをこよなく愛し、大学院のような独特な空気に満ち、入社式では「世界を変えるつもりはあるか!?」と、

本気で質問を投げかけられるような色んな意味で普通ではない会社に入り本当に興奮の毎日でした。

 

色んなことが起こりました。

組織変更が行われ、移転し、人事が変わり、沢山の方がジョインし、

何より数えきれないほどの多くの素晴らしいプロダクトが誕生しました。

 

Googleは今世界に類をみない輝きを放つ会社であると思います。

優れた能力を持ち、会社に誇りを持ち、自分の仕事を愛する人に支えられている限りは、その輝きは今後も失われないと思います。

 

僕がそんな愛する会社を離れる理由は、

信頼する仲間と自分のこの手で本当に0から世にプロダクトを生み出し

生みの苦労、浸透させる苦労、認められる苦労を

ぎりぎりのところで体験したいと考えたからです。

 

退社後は、同じく'09新卒で7月に退社した福山と2人で

これまでなかった文化を創出するような変わったサービスを生み育てたいと考えています。

来月10月にローンチ致しますので夢見る二人の挑戦を応援頂けましたら幸いです。

 

お世話になった全ての皆様本当にありがとうございました。

 

Kota Uemura

 

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これが僕がGoogleを去るにあたって送った退職メールです。

 

僕は2009年に新卒2期生として、グーグル株式会社に入社しました。

この頃はGoogleが国内で新卒採用を行っていることすらあまり知られていなかったころです。

 

プロダクトとしては、日本でストリートビューがなにかと話題を集めていた頃だったと覚えています。海の向こうで Andriod の初号機が出たらしいという噂を耳にしながらの入社でした。

 

当時オフィスは渋谷のセルリアンタワーにあり、いろんな国籍の若者がフラットな環境で働き、

オフィスでは無料のランチ、スナックとドリンクが提供され、ビリヤード、ダーツ、卓球台があり、バランスボールがそこらじゅうに転がり、時折デスクの脇をセグウェイが通過する。

そんな不思議と活気にあふれた職場環境でした。

 

入社から2年半の月日が流れました。

 

2010/4 には、日本法人から「社長」が廃止され、いなくなりました。

 

日本のサーチでNo.1になるぞ!と意気込んでいましたが、

2010/7 Yahoo! JAPANによるGoogle検索エンジンの採用が発表されました。

 

こじんまりとしていた渋谷オフィスですが、

2010/8 にオフィスは六本木ヒルズに移転し、沢山の大手有名企業から多くの方が転職してきました。

 

子供だったGoogleが大人になったように感じます。

 

Googleは世界に通じるブランドを擁し、安定した素晴らしい職場です。

そんな環境を離れ、僕は2年半の在籍と、

世間から見れば「3年で辞める若者」となりました。

 

選んだ選択は、起業です。

 

将来起業をするんだと決めてGoolgeに飛び込んだ僕ですが、

人生の決断にあたり今というタイミングが重要だと考えました。

 

スマートフォン は革命ではない。

facebook は革命ではない。

twitter は革命ではない。

 

とは、言えないと思います。

 

今このタイミングに生産年齢の初期フェーズにいることは強運です。

これを実感した時、僕の中で「いつか」が「いま」になりました。

 

人生の転換をするとき、えいや!じゃなくて、あくまで自然に何かを選択出来ている場合は、その選択は自分にとって間違いではないと僕は考えています。

 

25歳これから先にどんな未来が待っているかわかりませんが、僕は今度は子供のもっと前、生まれるところから挑戦を開始したいと思います。

 

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