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SyncLife

GLOBIS CAPITAL PARTNERS & Co. ベンチャーキャピタリスト 上村康太 のブログ。

不動産テックについてまとめていく。 Part1

スタートアップ コラム

FinTechという言葉を聞かない日はないほど盛り上がりを見せる今日このごろですが、ここでは個人的に注力をしている「不動産テック」について書いていきたいと思います。非常に幅が広い領域ですので、少しずつまとめていきます。まずは序章として今回は国内既存プレイヤーのまとめと整理からです。

FinTech(フィンテック)はその呼びやすさと大手銀行さんも取り組みを行うなどその呼称が普及しましたが、不動産✕ITは「Real Estate Tech」「RE Tech」「Home Tech」など複数の呼び方があり、長らくその呼び名が定まらずにいましたが、個人的にはわかりやすく「不動産テック」と呼んでいます。当該領域においては僕は、リノベーション住宅特化のオンラインマーケット「cowcamo(カウカモ)」 を運営するツクルバの投資を担当しています。


これまで不動産領域においては、その業界特性上IT化がなかなか進んで来ていませんでしたが、スマートフォンの普及により広く一般がインターネットに常時接続したことでやっと動き始めた印象を持っています。

「不動産テック」といってもその定義は広く、住宅なのか商用不動産なのかオフィスなのか、また流通事業なのか業務用システムなのか、などなど挙げるときりがありませんが、今回は住宅の流通に的を絞ってみたいと思います。

国内では住宅の流通に関しては、物件を探せる "不動産サイト" と一般に呼ばれているものの中にも各種違いがあります。一度その整理をしてみましょう。

まずは、「SUUMO」「Home's」「O-uccino」「スマイティ」「ホームアドパーク」などの総合情報掲載サイトがあります。不動産仲介会社が出稿することが可能な広告メディアです。

総合情報掲載サイトの特化型としては、賃貸住宅に特化した「マイナビ賃貸」「door賃貸」「キャッシュバック賃貸」、投資用不動産に特化した「楽待」などがあります。

情報掲載サイトの別レイヤーには、各情報掲載サイトの情報をアグリゲートした「@nifty不動産」「goo住宅・不動産」などがあります。また、アグリゲートサイトでありかつ売買中古住宅情報を直接出稿可能な「Yahoo!不動産」があります。

他には、不動産仲介会社のFCネットワークが自社の取扱物件のみを掲載する独自の情報サイトを持っている「アパマンショップ」「ホームメイト」などがあります。不動産FCネットワークが独自の物件情報を掲載する場に他社から出稿を開放している「CHINTAI」「いい部屋ネット」などがあります。

上記FCネットワークとは別に、多くの不動産仲介会社が加盟している情報ネットワークの加盟店の取扱不動産情報を掲載している「at home」があります。こちらは広告収益ではなく月額加盟料収益モデルです。

ここに加え登場したのが、先程投資先としてご紹介した「cowcamo」で、自社取扱物件と市場に流通する物件の中からおすすめ物件をキュレーションした独自メディア&会員機能を持ち、自社で仲介も行うメディア✕仲介融合型です。「R不動産」などもこちらに分類されます。

他には、会員限定のメディアを持ち掲載物件の仲介を行う、賃貸なら「nomad」「ietty」、売買なら「カウル」などがあります。賃貸を取り扱う2社はオンライン接客に強みを持ち、「nomad」と「カウル」は月額課金制や内覧都度課金などの料金体系に特徴があります。

新たなモデルのチャレンジとしては、Yahoo!ソニー不動産が開始した不動産の個人間取引を行うプラットフォーム「おうちダイレクト」があります。

なんとなく "不動産サイト" と呼んでいても、実は色々仕組みの違いがあるのだなとわかります。

物件を探せる不動産サイトの他にも、不動産購入をサポートするツールとして、過去の取引価格実績や相場推定情報を提供する「マンションマーケット」、「IESHIL(イエシル)」があり、こちらは自社での物件仲介機能を有しており、ツール✕仲介融合型といえます。

別のアングルでは、マンションごとの居住者の口コミを集めた「マンションノート」などがあります。こちらはメディア内のバナー等の広告収益モデルです。口コミ投稿に応じてポイントを獲得することができ、そのポイントを使い他者のレビューを見ることができる仕組みです。


非常にざっくりですが、まずは不動産流通に関わる国内プレイヤーをまとめてみました。次回は海外事例の整理を行なってみたいと思います。(個人的な考察に至るまでは道のりは長いですが頑張ります。)

起業家&VC10名が仲間に推薦する必読書26冊一挙晒してみる

コラム スタートアップ

VCとしてたくさんの起業家にお会いする中で感じることは、起業家には様々なタイプの方がいますが、その多くに共通している特徴は「読書量の多さ」です。そんな起業家が仲間に推薦する書籍とは一体どんなものなのか、今回をそれを晒してみたいと思います。

先日渋谷某所にて起業家(主にエンジニア起業家)の集まる飲み会が開催されました。ひょんなきっかけで互いの推薦図書をおすすめし合う会に発展、互いのおすすめ本のノータイムポチリが飛び交いその場で累計50冊以上の本が購入されました。amazonさんお見事。

せっかくなので、誰かまとめてよ、というわけでここにまとめます。

まずは、参加者から。リブセンス取締役 桂大介さん、Aiming最高技術責任者 小林俊仁さん、MUGENUP代表取締役 伊藤勝悟さん、Increments(Qiita)代表取締役 海野弘成さん、Lang8代表取締役 喜洋洋(通称:やんやん)さん、WebPay代表取締役 久保渓さん、元エウレカCouplesチーム開発責任者 小西将史さん、サイバーエージェントベンチャーズ(CAV) 白川智樹さん、そして私GCP 上村。

では、早速まいります。


■Aiming 小林さん
韓非子―不信と打算の現実主義 (中公新書) 冨谷 至

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学問のすゝめ 福澤 諭吉

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愛するということ エーリッヒ・フロム

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イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) クレイトン・クリステンセン

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ぼくらの仮説が世界をつくる 佐渡島 庸平

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コメント:
韓非子を読んだことない人は、時代背景と諸子百家の関係性が分かる冨谷至氏の韓非子から入るのをお勧めします。韓非が説いたのは、功利的な人間の本質を見ぬいた、圧倒的にリアリティのある国家統治の方法論です。 甲骨占いで政治の意思決定をしていた時代にありながらなぜこれほどまでに現実的な思考が可能だったのか。 読んだら絶対、うおー韓非超かっけえええ!!ってなると思います。

学問のすゝめは、明治になり四民平等になったはいいものの、国民が封建社会に毒されて蒙昧なままでは日本の独立が覚束ないと義憤にかられた福沢諭吉が作った意識改革のためのツールです。独立の気力無き無知文盲の愚民をけちょんけちょんに dis る文章がそこかしこで出てくるのが非常に趣深いです。

愛するということは、僕の人生で一番影響を与えた本だと思います。 愛は、対象の問題ではなく、一時的な感情でもない。 愛は能動的であり、宣言であり、学べる技術である。 このようなエーリッヒフロムの主張は最初は受け入れがたく感じるかもしれませんが、何度も読み返したり経験が追いついたりして咀嚼できる範囲が広がっていきました。

イノベーションのジレンマは、 Aiming の立ち上げ時に、なんで僕らがでかいゲーム会社に勝てるか書いてあるから読むといいよ、といって会社のスタッフに勧めてました。

佐渡島さんの本は上記4冊の「返ってくる」とは別枠ですが、物事の本質を捉えるための行動や視点が良くまとまっていて、事を為そうとしてる人の背中を押してくれる良い本だと思うので、会話の中で挙げさせて頂きました。


Lang-8 やんやんさん

カーネギー名言集 新装版 デール カーネギー

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行動分析学マネジメント-人と組織を変える方法論 舞田 竜宣 

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コメント:
カーネギーの名言集じゃなくて、カーネギーが集めた名言集。落ち込んだ時に読むと非常に元気が出ます。非常にオススメで良く色んな人にプレゼントでもあげるくらいです。ちなみに、学生時代元カノにクリスマスプレゼントで上げてドン引きされ、自分が落ち込んだ時にも読みました。

行動分析学マネジメントは、人に対する自分の反応がその後の相手の行動を変えるんだ、という本で、言われてみれば当たり前なのですが過去の振る舞いを色々反省した本でした。

 

■WebPay 久保さん

エスケープ・ベロシティ~キャズムを埋める成長戦略 ジェフリー・ムーア 

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コメント:
事業の成長で悩むたびに立ち返る本です。


■リブセンス 桂さん

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス) 新井 英樹 

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スペクテイター〈29号〉 ホール・アース・カタログ〈前篇〉 エディトリアル・デパートメント

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スペクテイター〈30号〉 ホール・アース・カタログ〈後篇〉 エディトリアル・デパートメント

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コメント:
起業家向け漫画といえば「サンクチュアリ」が人気ですが、個人的にはワールド・イズ・マイン。こういう起業家が増えるとオモシロイなと思っています。

スペクテイターのホール・アース・カタログ特集はぜひエンジニアに読んで欲しいですね。

 

■MUGENUP 伊藤さん 

戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫) 三枝 匡

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コメント:
スタートアップの創業にエンジニアとして参加し、CTOをやっているうちにビジネスも考えなければいけなくなった方へ。読みやすいです。

 

■Increments(Qiita) 海野さん
未来に先回りする思考法

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ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?

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ITビジネスの原理

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How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント 

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生の短さについて 他2篇

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コメント:
最初の3冊はIT事業の構造について理解を深めるためにおすすめです。後の2冊は思想書としてどうぞ。


■元エウレカ 小西さん
「幸せ」について知っておきたい5つのこと NHK「幸福学」白熱教室 NHK「幸福学」白熱教室制作班

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コメント:
幸福になるためにはどうすればいいのかを研究結果をもとに書いた本。自己啓発本と異なり、統計・分析がもとになっていてとても参考になった。 


■CAV 白川さん
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か エリヤフ・ゴールドラット

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[システム開発] 火事場プロジェクトの法則 ~どうすればデスマーチをなくせるか? 山崎 敏 

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さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす マーカス バッキンガム

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9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係 (PHP文庫) 鈴木 秀子

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Den Fujitaの商法〈1〉頭の悪い奴は損をする (ワニの新書) 藤田 田 

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コメント:
80名/3プロジェクトのソーシャルゲームプロデューサーをしていて四苦八苦していた時に参考になった本をご紹介します。

プロマネ系(ザ・ゴール / 火事場プロジェクトの法則)
組織急拡大や、1プロジェクトに関わる人数の増加で、なんだか組織が上手くいってないな、と感じた際にぜひ。 

・人物理解系 (さあ、才能に目覚めよう / 9つの性格)
自己理解もそうですが、チームメンバーとやってみると相互理解が進んでやりやすくなります。 

・Den Fujitaの商法(1)-(4)
日本マクドナルド創業者の藤田さんが、今では世間を気にして言えないであろう語り節で商売について語られてます。


GCP 上村
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫) 岡本 太郎

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コメント:
芸術は爆発だ」で有名は岡本太郎氏ですが、彼の思想は世の中のあたりまえを疑い、突き抜けた人間になるための独自の軸を持っています。読むとなにやら力が湧いてきます。


そして、ラストは特別ゲストで佐渡島さん、先ほど冒頭で小林さんが紹介した「ぼくらの仮説が世界をつくる」の著者で、数々のヒット作を世に送り出した編集者/現起業家です。

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当初参加の予定ではなかったのですが、小林さんの紹介により皆が著書をポチった結果を送信したところ、急遽飛び入り参加をしてくれました。

■コルク 佐渡島さん
儚い光 (ハヤカワ・ノヴェルズ) アン マイクルズ

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シャオミ 爆買いを生む戦略 黎万強

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コメント:

昨今、小説には、リーダビリティが求められます。僕も編集者として、そのようなことを著者に要求します。『儚い光』は、決して読みやすい作品ではないですが、とても美しくて、完成度の高い小説です。このような本を書く作者が、作品に集中できるようなビジネスの環境を整えるのが、僕の役目だと思っています。

 

シャオミは、SNSの使い方が世界的にもうまい企業だと思って、観察しています。この本に書かれていることを、コルクでは実践したいと思って、社員も読んでもらっています!

 

以上、総計26冊。一挙に紹介してまいりましたが、何冊ポチリましたでしょうか?
推薦図書ってその人の性格やスタイルが出て面白いですよね。リンクを Amazon アソシエイトのアフィリエイトリンクにすれば結構売れるんじゃないか、それでみんなでビールでも、、と魔が差しましたが、そっと邪念を追い払いました。本まとめが日々のインプットの一助になれば幸いです。

それでは、良き読書ライフを。

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(左から上村、小西さん、久保さん、白川さん、海野さん、桂さん、佐渡島さん、小林さん、やんやんさん、伊藤さん)

僕がツクルバに投資する理由。/第三者割当増資を引き受け、社外取締役に就任しました。(グロービス・キャピタル・パートナーズ 上村康太)

スタートアップ ファイナンス

このたび、株式会社ツクルバへ自分が所属するグロービス・キャピタル・パートナーズGCP)からの出資を完了いたしました。投資完了に伴い、私上村が社外取締役としてツクルバのボードメンバー/経営陣に入ります。

昨年2015年2月にGCPにジョインしてから、株式会社大都ファストメディア株式会社と二社を新規投資DDから担当していますが、個人としてソーシング/案件調達から投資実行まで行い、社外取締役として参画する自身初の案件となります。

ベンチャーキャピタリストとしての人生を考えた際に、初案件とは当然後にも先にもこの1社となるため、ツクルバに投資に至るまでの背景と想いをここに記しておきたいと思います。

まず初めにツクルバという会社について。

 

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その特徴を簡潔にまとめると下記のようになります。

  1. 不動産×IT×デザインの融合。不動産業界経験者、WEB系人材、建築デザイナーが共存するユニークな企業カルチャー。『実空間と情報空間を横断した場づくりにおけるリーディングカンパニー』をビジョンに掲げる。

  2. 注力事業であるリノベーション住宅特化のオンラインマーケット「cowcamo」が取り組むのは、国が政策で2020年に中古住宅流通・リフォーム市場の規模倍増(20兆円)を掲げる成長市場。昨年1月のβ版のリリースから1年で、既に月間数億円の流通規模に成長している。

  3. 2011年創業。日本のコワーキングスペースの火付け役、自社ブランド「co-ba」は全国11箇所に展開。また、カスタマイズ賃貸物件のプロデュースなど不動産領域で新しきを産みだしてきた実績をもつチーム。CCOの中村氏は日経アーキテクチャ「次代の変革者100人」に選出。

  4. 社内にデザインファーム「tsukuruba design」を抱え、メルカリ、アカツキなどの独自性の高いオフィスや商業施設、店舗などの空間デザインを手掛ける。先進的な老舗企業として知られる日本交通の本社デザインも全面プロデュース中。


ツクルバが注力事業とするcowcamoが取り組むのは、中古住宅の流通革命です。不動産売買流通の世界は、リクルートが1996年に『住宅情報On The Net(現:SUUMO)』をスタートしてから約20年イノベーションの起きていない領域と言えます。

これまで新築至上主義と言われた日本ですが、近年リノベーションが世の中に浸透し、現在ではその認知度は90%を超えると言われており、かつ現在流通している中古マンションの約半数はリノベ(リフォーム)済みの物件です。リノベーションをきっかけに中古住宅の活用が進む中で、これまで新築流通を前提に構築された不動産情報サービスでは対応しきれない、中古住宅流通に最適なサービスが求められています。

cowcamoは、テクノロジーを用いてリノベーション住宅の物件情報をユーザーにダイレクトに届け、中間業者を介さずに物件の販売に繋げていくマーケットプレイスモデルを採用しています。先日リリースした「360°動画によるバーチャル内覧サービス」もその取り組みの一部です。

物件例) ローレル永田町(千代田区)の詳細情報【cowcamo】

 

続いて、ツクルバの創業経営陣を紹介します。

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◆(左)代表取締役CEO 村上 浩輝
1985年生まれ、立教大学社会学部卒業。学生時代より事業を行う。不動産ディベロッパーのコスモスイニシアに新卒入社。同社にて事業用不動産のアセットマネジメント事業に従事。リーマンショックの影響で新卒全員がリストラ。その後、不動産情報ポータルサイトHOME’Sを運営するネクストでITサービスの企画開発・プロモーション戦略に従事。新規サービスの功績などで、在籍中はMVPを複数回受賞。2011年8月にツクルバを共同創業、現職。

◆(右)代表取締役CCO 中村 真広(クリエイティブディレクター/建築家)
1984年生まれ、東京工業大学大学院建築学専攻修了。建築設計の前段階から関わるべくコスモスイニシアに新卒入社し新築マンション部門に携わる。リーマンショックの影響で新卒全員がリストラ。その後、ミュージアムデザイン事務所を経てツクルバを共同創業、現職。2015年4月より一般社団法人HEAD研究会理事に就任。共著として「シェアをデザインする」がある。


ビジネスサイドを牽引する村上とクリエイティブを統率する中村、バランスの取れたパートナーシップを持って企業経営を行なっています。共にリーマンショックを期にリストラを経験しているため、先を見据えた経営を行うこと、そして強いチームを作りあげることに重きを置いた経営陣です。

・・・・

さて、ここまでツクルバについて紹介してきましたが、ここから本題に入り、今回の投資に至った背景について。

ツクルバの村上、中村との出会いは、今から5年前の2011年に遡ります。当時僕もシンクランチ株式会社を創業した直後で、彼らがクラウドファンディング資金を集めて渋谷でコワーキングスペースco-baを開始した少し後でした。確か、同世代の面白い起業家がいるよ、という流れで知り合いにづてに会ったと覚えています。

同世代であること、創業が共に2011年8月であったこと、そしてお互い新しいコンセプトを打ち出してメディア等に露出して集客を行なっていたこともあり、定期的にお互いの近況を話あうような仲になりました。

5年前に会った当時それぞれは26歳前後。そのころはお互い起業家として駆け出しで、著名な経営者に会えばテンションが上がってたし、メディアに記事で取り上げて貰えば嬉しくて自慢したりもしていました。いわゆる起業初期の浮き足立ち期です。

それから月日が経ち、ツクルバは事業を順調に拡大していきました。一方で、僕は自分の会社を売却し、売却先の企業で経営メンバーとして働きはじめました。

企業売却、バイアウト!などと言うと成功ストーリーのようではありますが、もちろん金銭的なリターンはあるものの自分としては、しっかりと事業を推進し、仲間を集め、カルチャーを醸成し、経営者として着実に成長していく村上、中村の姿を見るに、自分達の選択は本当に正しかったのだろうか?という羨望の感情があったのは事実です。

昨年2015年2月、僕は事業サイドからVCという世界に飛び込みました。「どうしてVCになったんですか?」という質問を良く受けますが、自分が起業家として過ごす中で出会っていった若くて超優秀な同世代の起業家が次のステージに進むタイミングで圧倒的に支援できる存在になれたらどれだけ楽しく意義あることだろうか、と感じたことが一つの理由でした。

いつのことが忘れましたが、ある日村上と飲んでいた時に「こうた、VCとか向いてるんじゃない?」となんの気なしに言われたのを覚えています。その時は、特に意識もしなかったのですが、その後たまたま複数人の経営者に同じことを言われたことがその道を真剣に考えるきっかけとなりました。

もちろん当時は今こうしてツクルバに投資することなんてこれっぽっちも考えてなかったのですが、たまたま縁が巡ってきたことに、人生の不思議さと面白さを感じます。

昨年夏前村上から資金調達を検討しているという話を受けて、話し合いを開始しました。事業の数字を聞いたところ、ツクルバは従業員を20名ほど抱えながら黒字経営を続けており資金調達をしなくてもやっていくことができる企業でした。

友人として彼らの成長は知っていたものの、実際にどういう事業進捗で、どういう計画で、どういう未来を描いているのかを踏み込んで話したのはこの時が初めてでした。彼らの話を聞き、目指す未来の大きさに一キャピタリストとしてその将来を応援したいと改めて強く思いました。

とはいえ、どんなに人間関係があっても資金調達という互いの利害が生じる場面ではそれだけではもちろん成立しません。

ツクルバとしては、今後の事業のパートナーとして最善の相手か否か、そして投資条件で相手を選ぶ必要がありますし、我々VCとしてはファンドとしてきちんとしたパフォーマンスをあげる必要があるため、本当に勝てる会社なのか?という見極めを行わなければなりません。

僕の所属するGCPは、過去20年の歴史の中で投資してきた会社数の1/4が上場してきたファンドであり、その審査プロセス通過することは簡単ではありません。これは自分達のパフォーマンスを維持するのはもちろん、上場という公の評価に身を晒すプロセスに耐えうるかというビジネスおよびチームの見極めも含んでいるためです。

僕は担当キャピタリストとして、不動産・リノベーション市場の世の中にあるデータを片っ端から読み漁り、業界関係者にヒアリングにまわりました。ツクルバが進もうとしている市場が将来どのように成長するのか、その中でどう勝てるのか、それを立証しかつ戦略で補完するためです。
そして、悪戦苦闘の結果、今回の投資に至りました。

最終の投資委員会が通った夜、村上と二人で飲みました。
色んなことを話しましたが、

「こうたさ、人生においての喜びを考えた時に金持ちになるだとか派手な生活するだとかそんなものは刹那的なものですぐに飽きてしまう。でも俺は尊敬をもって自分をさらけ出して一緒にやれる中村というパートナーがいて、ツクルバって会社はもう二度と作れないと思えるほどあつい仲間が集まっている。そんな皆がここの仲間であることを胸を張ってプライドをもって生きられるような会社にしたい。そして、一度の人生なのでもっとでっかい世界が見たい。調達を考えた時に正直選択肢は沢山あった、でもこいつなら一緒に起業家人生を歩みたいと思える相手を選んだんだ。これからよろしくな。」

普段は冷静な村上からそんなアツい言葉を受けました。

ツクルバは、本気でこの社会を変えられるような、人が生活を行う基盤である不動産・建築領域を軸に人が幸せに生きられる世の中を生み出すチャレンジをする企業だと僕は考えています。

コワーキングスペース
・企業カルチャーを反映した空間デザイン
・リノベーション住宅流通

と彼らが展開する事業は、自分らしい働き方、自分らしい働く環境、自分らしい住み家を世の中に提供しており、「画一的な価値観から解放して、個性の発露をサポートする会社」だな、と個人的には解釈しています。

絶対勝てると自分が思った会社に絶対勝ってもらうのがVCとしての僕の仕事です。自分の時間は有限のため担当できる会社数は限られています。だからこそ、世の中や社内のメンバーに対して誠実で、高い志と想いを持った、これだと信じられる経営者を強く支援できる存在でありたいと思っています。

経営者は常にシビアな環境に身をさらします。外部にいるVCなどには想像もできない苦労心労があります。この業界に入ってきてから、経営者を上から見る外部者を幾人と見てきましたが、その度に心の中で中指を立てています。

外部から本質的なサポート、彼に担当してもらって良かったと思ってもらう事は並大抵のことではありません。また、旧知の友人であるからといって慣れ合いになっては意味がなく、ビジネスパートナーとして真剣に彼らを担ぐ。僕はその覚悟を持ってこの案件に挑みます。

ツクルバは多くの先輩起業家から応援されている企業です。フリークアウト取締役COO/イグニス取締役の佐藤裕介氏、アカツキ取締役COOの香田哲朗氏、メルカリ執行役員(元コミュニティファクトリー代表取締役)の松本龍祐氏と次世代を担う若手起業家が投資家・アドバイザーとしてサポートしています。

また、昨年10月には不動産関連事業及び組織開発における豊富な経験を有する高野さんが取締役に就任し、その経営体制を強化しました。そして、今回の資金調達に合わせて、GCPからはパートナー兼最高戦略責任者の高宮がアドバイザーに就任いたします。

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(左から高野氏、中村氏、村上氏、上村、高宮)

 

◆高野 慎一(取締役)
1958年生まれ。東北大学法学部卒業。株式会社リクルートにて人事・広報(創業者の江副浩正氏直下)を経て、株式会社リクルートコスモス(現コスモスイニシア)の上場プロジェクト発足に伴い同社へ出向・転籍。不動産流通・賃貸事業で管理職を務め、2006年、同社執行役員に就任。グループ戦略室長・総務人事グループ長を兼務。同社の株式上場、管理部門創設、バブル崩壊後の不動産賃貸事業の黒字化、リーマンショック後の日本初の事業再生ADRなどで中心的な役割を果たす。2010年、株式会社ぎょうせい入社。執行役員管理本部長として長期連続減収減益であった同社の立て直しを図り、4期連続増益でV字回復を実現。2015年9月末をもって同社を退社し、ツクルバに参画。

◆高宮 慎一(アドバイザー)
戦略コンサルティング会社アーサー・D・リトルを経て、2008年9月、グロービス・キャピタル・パートナーズ入社。現パートナー兼最高戦略責任者。IT領域の投資を担当。主な投資実績としてメルカリ、カヤック、ピクスタ、ランサーズ、nanapiなどがある。東京大学経済学部卒、ハーバード大学経営大学院MBA修了。

 

昨年一年間でツクルバのcowcamo事業をドライブするメンバーも続々と集まって来ています。SUUMOにて10年の事業経験を有するプロデューサー、GREEから技術部門責任者、ブルースタジオからコンテンツ制作責任者、サイバーエージェントからUI/UXチーフデザイナー、ソニー不動産から営業リーダー、アクセンチュアから経営企画責任者などなど。

僕は起業した頃から「Let's make the web, enriching the real life.(人生を豊かにするインターネット)」を標語に掲げていますが、ツクルバならきっとその夢を共に叶えられると信じています。

会社とは、ひっくり返せば社会、社会に認められる存在であってこそ会社としての本質的な意味を成します。ツクルバというチームは恐ろしいポテンシャルを持っています。今後の飛躍にご期待ください。

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仲間を集めています。


>最後に、ひろき、まーくん、仲間に選んでくれてありがとう。がんばろうな!

未来を創る(かもしれない)「31歳以下の日本人ベンチャーキャピタリスト」まとめ

スタートアップ

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こんな記事を目にしました。


「選出される」ということはそれだけUSはベンチャーキャピタリストの層が厚いことを意味し、日本では選出どころかそもそも若手が少ないという現状があります。

30歳未満と規定するとあまりにも数が少ないので、今回31歳以下、としてまとめてみました。またその活動を追える人を対象とし、twitterアカウントがアクティブな方に絞っています。

 

佐俣アンリ(31)
ANRI/ジェネラル・パートナー
https://twitter.com/Anrit

鈴木 隆宏(31)
Cyber Agent Ventures/ジャカルタオフィス代表
https://twitter.com/takabos

佐々木 浩史(31)
Primal Capital/代表パートナー
https://twitter.com/hrssk1211

木下 慶彦(30)
Skyland Ventures/代表パートナー
https://twitter.com/kinoshitay

白川 智樹(30)
Cyber Agent Ventures/ヴァイス・プレジデント
https://twitter.com/shirakawa_t

湯浅 エムレ 秀和(30)
GLOBIS CAPITAL PARTNERS/シニア・アソシエイト
https://twitter.com/emreyuasa

前田ヒロ(29)
BEENEXT/パートナー
https://twitter.com/djtokyo

上村 康太(29)
GLOBIS CAPITAL PARTNERS/アソシエイト
https://twitter.com/Kotacos

木暮 圭佑(24)
TLM/ジェネラル・パートナー
https://twitter.com/keysket

笠井レオ(23)
IF Angel/代表パートナー
https://twitter.com/Reo_Kasai

 

IPOベンチャーのEXITの主である日本では、明確なトラックレコードはVCの仕事を始めてから最低5年ほどのスパンが必要で、実績と言えるレベルになるのには10年ほどかかると一部では言われています。

現状、成功とも失敗とも言えないフェーズであり、若手がなんぼのもんじゃいという時期ではありますが、このメンバーおよび今後新たに加わっていくキャピタリスト達の活動を生暖かく応援頂ければと思います。

自分自身は起業家からのVCへの転身ということで、「いつVC辞めてまた起業するんですか?」とよく聞かれますが、自分はそんな生半可な気持ちでベンチャーキャピタルという世界には入っていませんので、これまでの経験をもとに一生この仕事をやってやろうという覚悟でいます。

まだまだ、若手ベンチャーキャピタリストは層が薄いです。これからの日本のベンチャーコミュニティを共に担ぐ仲間がこれからもっと増えて、切磋琢磨できることを願います。

【VC推薦今入るべきスタートアップ#1】プログラミング不要の魔法のアプリ開発ツール「Yappli」を展開するファストメディア社

スタートアップ

ベンチャーキャピタリストとして多くのスタートアップ/ベンチャー企業を見ていると会社の魅力とポテンシャルがきちん世の中に伝わっておらずやきもきすることが良くあります。そこで、VCとしてこの会社はなぜオススメなのか?の代理ピッチを行うのが本企画【VC推薦今入るべきスタートアップ】です。個人的なおすすめですので、VCとして担当投資先をメインにご紹介します。

 

第一弾は、僕の担当投資先、プログラミング不要の魔法のアプリ開発ツール「Yappli( http://yapp.li/ )」を展開するファストメディア株式会社です。

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まずは、彼らが展開するYappliとは?プロダクト紹介動画を見てみましょう。



Yappliを展開するファストメディア株式会社は、2013年2月14日創業。

2011年からYappliの開発を開始し、現在に至るまで約4年の歳月をかけて磨き上げられたプロダクト品質およびデザイン性の高さが特筆すべき点です。
iOS, Android同時にクロスプラットフォームでアプリのアプリマーケットへの公開まで一気通貫で行うことが出来るのが特徴です。

Yappliには位置情報など特定のユーザーに対してプッシュ通知を送ることが出来る機能が搭載されています。併せて、アクセス解析ツールも搭載されており、Google Analyticsとも連携し、アプリを活用した企業のマーケティング活動を力強くサポートしています。

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【導入企業例】バートン ジャパン合同会社/コールマン ジャパン株式会社/カートゥーン ネットワーク ターナージャパン株式会社/ユニバーサル ミュージック合同会社/株式会社TBSディグネット/新生銀行/日本ロレアル株式会社/福岡ソフトバンクホークス株式会社/株式会社トリニティアーツ(アダストリルHD)/株式会社アングローバル(TSI HD)/株式会社バロックジャパン/ヤフー株式会社

日本国内のみならず海外競合プロダクトと比べても、優位性のあるトップレベルのプロダクトを提供しており、幅広いグローバルクライアントに採用されています。現在、登録企業数は5,000社程度。

toB向けに月額課金制の積み上げ型のビジネスモデルをベースに安定した経営基盤を持ち、アプリ内課金の機能を搭載し、レベニューシェアモデルによるアップサイドを狙うことが出来る体制が整っています。


参照)海外競合プロダクト例

https://appery.io/

http://www.appmachine.com/

なお、現在(2015/9/11)日本国内においては、現状Yappliと同等の機能を提供可能なプロダクトはありません。つまり国内においてはNo.1でOnly1な現状です。

過去の類似成功企業を見ると、2006年にイスラエルにて創業したWIX.comがあります。Wix.comは、ウェブサイト、モバイルウェブサイトを多彩なテンプレートから選択し、ドラッグ・アンド・ドロップで作成できるオンラインプラットフォーム。

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2013年にNASDAQに上場。ユーザー数は全世界で 7000万人以上、現在の時価総額は約8億ドル(2015年9月現在)。
中東のイスラエルから世界中で愛されるプロダクトを開発し、アメリカ市場での上場を成し遂げました。

 

次に、ファストメディアの経営陣を見てみましょう。

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代表取締役 庵原 保文(ビジネス担当)

出版社を経てヤフー株式会社にてメディア系サービスの企画職として従事。その後、シティバンクのマーケティングマネージャーを経てファストメディアを3名で創業。

◆取締役 佐野 将史(開発担当)
ヤフー株式会社に新卒入社。Yahoo!ファイナンスの先進的なiOSアプリやスマートフォンサイトを開発。未踏ユース2007年度下期クリエータ

◆取締役 黒田 真澄(デザイン担当)
ライブドア株式会社を経て、ヤフー株式会社の制作職リーダー。「続・ハイパフォーマンスWEBサイト(出版:オライリー)」にてヤフー社の取り組みを執筆。


ヤフー出身者によって構成された、ビジネス担当/開発担当/デザイン担当とバランスのとれたチーム。創業前に2年間をかけてプロダクトの開発・改善に時間をかけており、経営チームの結束力は強い。ビジョナリーで事業推進力のある庵原氏、冷静で洞察力のある佐野氏、そして落ち着いたマネージャータイプの黒田氏とそれぞれの個性が組み合わさってYappliが生まれました。


続いて、社外の支援者を見てみましょう。 

先日2015/9/1に3.3億円の資金調達を発表しました。

わずか1万DLのアプリが月商1000万円を達成する事例も——アプリ制作ツール「Yappli」運営元が3.3億円を調達 | TechCrunch Japan

誰でもスマホアプリ構築「Yappli」提供のファストメディアが3.3億円を調達 - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

【外部株主】

・YJキャピタル(ヤフー株式会社の投資子会社)

グロービス・キャピタル・パートナーズ

セールスフォース・ドットコム(世界最大のクラウドCRM ベンダー)

・川田尚吾(投資家、DeNA 共同創業者)

【外部取締役】

・今野 穰(グロービス・キャピタル・パートナーズ

東京大学法学部卒。アーサーアンダーセンビジネスコンサルティング(現プライスウォーターハウスクーパース)でのプロジェクトマネジャーを経て、2006年7月グロービス・キャピタル・パートナーズ入社、現在に至る。IT領域に関わる投資担当(スマートニュース、Akatsuki、Quipperなど)、およびGCP組織運営に関する最高責任者(COO)。

・堀 新一郎(YJキャピタル)
慶應義塾大学卒。フューチャーアーキテクトを経て、 ドリームインキュベータにて経営コンサルティング及び投資活動に従事。 ベトナム現地企業向け投資を行う50億円のファンドのソーシング及びバリューアップに携わる。2013年によりヤフー株式会社に入社し、YJキャピタルへ参画(パートナー/COO)。

【外部アドバイザー】

・川田 尚吾(投資家、DeNA共同創業者)
東京都立大学大学院にて博士(工学)を取得後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、1999年に株式会社ディー・エヌ・エーを共同創業し取締役就任。以降COOとして一連の事業立ち上げをリード。2008年に非常勤取締役、2011年より顧問。現在は日米欧のスタートアップへの投資、支援を中心に活動。

・小澤 隆生(Yahoo! JAPAN 執行役員
早稲田大学法学部卒。1999年にビズシークを創業。2001年、ビズシークを楽天に売却し、楽天グループの一員に。2006年に楽天グループを退社、個人投資家として多数の投資、創業に参画。2012年にYahoo! JAPAN入社、2013年より執行役員/ショッピングカンパニー長。2013年から2015年まで当社の社外取締役を歴任。

経験豊かな投資家、アドバイザー陣がしっかり脇を固めています。また、世界最大のクラウドCRM企業であるセールスフォース・ドットコムから支援を受け、グローバルに打って出る体制が組まれています。

2015年4月に開催されたアジア各国からスタートアップが集結したテックイベント『SLUSH ASIA』のスタートアップピッチコンテストにて、準優勝を獲得。

コンテストはアジアから審査を通過した50社が参加し(国内25社、海外25社が参加)、予選を通過した上位5社がファイナルへと進み自社サービスの熱いプレゼンテーションバトルが繰り広げられました。500 StartupsファウンディングパートナーのDave McClure氏を筆頭とした国内外の有力投資家審査員陣を前にYappliはファイナルまで勝ち進み、準優勝。国内参加スタートアップとしては1位となりました。

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また、2015年9月に開催されたアジア最大級のスタートアップ・テクノロジーメディア『Tech in Asia』のイベントにて、日本代表3社に選出され、予選を突破してアジアから集結した9社のスタートアップとともにピッチを行い、「Amazon Web Services 賞」を受賞。

メディアでもプロダクトが大きく紹介されました。

Tech in Asia の記事タイトルは、"Building a mobile app without writing any code sounds ludicrous. Yappli makes it possible(和訳:モバイルアプリをコード全くなしで開発するなんて馬鹿げたことに聞こえる。Yappliはそれを可能にする。)"

海外から見ても、Yappliのプロダクトは衝撃を与えたようです。


グローバル版プロダクトの事前登録ページも公開されています。

国内大手クライアントから世界中の人にまでアプリを通じたマーケティングソリューションを提供するYappliのこれからの展開に目が離せません。


さて、ここまででYappli(ファストメディア社)の魅力と将来性は伝わりましたでしょうか?
最後にもう一つ。彼らを紹介する上でお伝えすべき事実があります。

高品質なプロダクトを有し、3.3億円を調達し、国内5000社以上を抱え、グローバル版の展開を準備している彼らの社員数。
30名?20名?


いえ、7名です(創業者3名含む)。




驚くべきことですが、事実です。「小さなチーム、大きな仕事」というスタートアップ業界で著名な書籍がありますが、チームYappliはまさにそれを地で行くチームです。

今彼らは資金調達を完了し、これからまさにアクセルを踏むところです。

スタートアップ数あれど非常にユニークなファストメディア社。

この船に乗り込んでみてはいかがでしょうか?

 

募集職種一覧はこちら。


それでは、次回#2をお楽しみに。

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86年生まれVCが厨二丸出しで選ぶベンチャー起業応援歌10選

コラム

夏の日差しが激しく35℃を超える熱暑のこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

ベンチャーキャピタルという仕事柄、仕事で会う相手のほとんどは起業家で、それに加えて自分の場合は元々起業家としての人生を過ごしていたので、プライベートでも友人のほとんどが起業家です。

僕は86年生まれ(ハチロク世代)のため、世に言うアラサーどんぴしゃな訳ですが、最近同世代の人と会うと大体みんな仕事/キャリアやプライベートのことで悶々としている人が多いですが、一方、自分の周囲にいる起業家は大抵悶々とするどころかムンムンと鼻息荒いやつばかりです。

そこだけ切り取ると、起業家っていいなぁって話になるわけですが、そうは問屋が卸さず、みんな表ではあっけらかんとしながらも、裏では大変なプレッシャーや不安を抱えながら、そのある意味反作用(セルフモチベート)として表では常にポジティブなことを口にしていたりします。

さて、突然ですが今日はそんな起業家を応援すべく、ベンチャー起業応援歌をまとめてみようじゃないか、そんなわけです。

あくまで思いつきの私見にもとづくノリです。世代丸出し、厨二丸出しでストレートな歌詞の曲を選びました。

それでは、どうぞ。
 


" 後悔しても ええねん
また始めたら ええねん
失敗しても ええねん
もう一回やったら ええねん
前を向いたら ええねん
胸をはったら ええねん
それでええねん それでええねん "

とにかく、ええねん!なわけです。



" 精一杯 運命に抵抗
正解・不正解の判断
自分だけに許された権利 

sailing day 舵を取れ
夜明けを待たないで 帆を張った 愚かなドリーマー

数えたら キリが無い程の 危険や不安でさえも
愛して迎え撃った 呆れたビリーヴァー "

海賊王に俺はなる、わけです。



" 軋んだ想いを吐き出したいのは存在の証明が他にないから
掴んだはずの僕の未来は「尊厳」と「自由」で矛盾してるよ

歪んだ残像を消し去りたいのは自分の限界をそこに見るから
自意識過剰な僕の窓には去年のカレンダー 日付がないよ

消してリライトして
くだらない超幻想
忘られぬ存在感を "

クダァラ ナッチョッガッソンwwwwww
ワスゥラ ガッソンザッカンペーwwww
業界をリライトしていきましょう。



" ルキンフォー どこまでも 
続くデコボコの道を ずっと歩いて行こう

 ダメな事ばかりで 折れそうになるけれど
風向きはいきなり変わる事もある
一人で起き上がる

ルキンフォー めずらしい生き方でもいいよ
誰にも真似できないような "

ルキンフォーIPO



" 僕らの自由を 僕らの青春を
大げさに言うのならば きっとそういう事なんだろう

何もそんな難しい事 引き合いに出されても
知りません全然 だから 気にしないぜ とにかく行こう

気を抜いたら ちらりとわいてくる
現実の明日は やぶの中へ

僕らは自由を 僕らは青春を
気持ちのよい汗を けして枯れない涙を "

たまには肩の力を抜いて。終わらない青春を。



" マニュアル通りに生きたって 何も始まらない
僕等の歩いていく道は アスファルトなんかじゃない "

B DASH なにやらよく聞く名前です。



" そういやあの頃は俺たちの時代を築こう
なんて話を何時間でも語り合って飽きなかったな
そしてそんな時間こそ本当は俺たちの
あぁ 人生そのものだったな

時は流れて もうりっぱな大人さ 今はそれぞれの道を行く

さあ がんばろうぜ!
負けるなよ そうさ オマエの輝きはいつだってオレの宝物
でっかく 生きようぜ!
オマエは今日もどこかで不器用に
この日々ときっと戦ってることだろう "

さあ、がんばろうぜ!



" あの日自ら選んだ道 向い風厳しい辛い旅路
とっくに限界で 挫けそうになるday by day

でも何でだろうこの足は動く それはちっぽけなプライド
自分自身と交わした約束 破る事の方が辛いよ

馬鹿ばかしいほど状大な夢 一人でも多く伝えたくて
大声で歌ってんだ ここにすべてがつまってんだ

答えなんてまだ分からない けど道のりは変わらない
例え行く先が蜃気楼だとしても 俺は俺を信じよう "

日本の緯線に沿ってそのまんま東には、シリコンバレーがあります。



" 最高を求めて 終わりのない旅をするのは
きっと僕らが生きている証拠だから
もし辛いこととかが あったとしてもそれは
キミがきっと ずっと あきらめない
強さをもっているから 僕らも走りつづけるんだ
yeh こぼれ落ちる 涙も全部宝物
oh yeh 現実に打ちのめされ倒れそうになっても
きっと 前を見て歩く Dream Fighter "

のっちが好きです。

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" 果てしない闇の向こうに oh oh 手を伸ばそう
癒える事ない痛みなら いっそ引き連れて
少しぐらい はみだしたっていいさ oh oh 夢を描こう
誰かの為に生きてみたって oh oh
Tomorrow never knows
心のまま僕はゆくのさ 誰も知ることのない明日へ "

最後は言わずもがなの名曲で。

ーー

起業家というのは端から見える以上に心理的にハードな環境に晒される存在です。正直こればっかりは推し量ることは出来ても実際に経験したことがある人間にしか腹の底ではわからないものがあると思っています。とやかく言われようと起業家仲間との酒は美味いし、厨二な曲が心に響いたりもする。だからこそ、僕は日本では数少ない元起業家のベンチャーキャピタリストとして、最も起業家の心を理解し応援するVCでありたい、なんて思うわけです。


お後がよろしいようで。
それでは、また。

『運が良い』について考えてみる。

コラム

徐々に日中の暖かさが増し、春の足音が聞こえてくるようになりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

日曜日の昼下がりいつものようにネットサーフィンをしていると、ふと、こんな記事が目に止まりました。


成功している人とは「一生懸命努力した普通の人」 | ライフハッカー[日本版]


詳細は元文を読んで頂くとして、こんなことが書かれていました。

"情熱を持ち、熱心に打ち込み、能力は身につけることもできると信じましょう。才能のある人を見ると、うらやましいなと思うかもしれませんが、立ち止まってその人に話を聞くと、トップに立つまで何年も努力をし続けていることが多いです。" 

"あらゆる成功が才能ではなく能力によって収められていると思うと、世界が大きく広がります。成功している人が「一生懸命努力した普通の人」に思えるようになります。成功した講演者は、陰ながら練習や経験を積んでいるのだろうと思えます。熟練したプログラマーは、とてつもない時間をかけて言語を習得してきたのだとわかります。優れたビジネスマン/ウーマンは、勤勉な投資家だったということです。生まれつきの才能とは磨くことができる能力だと思うようになると、自分が熱心に努力を続けている限りは、やりたいことで成功できるのだと思うことができます。"


あぁ、まさにそうだなぁと感じました。色んな分野で成功した/している人の多くはこう言います。

「まあ一言で言えば、才能があったってことですかね...笑」

それを聞いて多くの人は「そうかそうか、彼は才能があったからこれだけ成功したんだな。そりゃー自分には無理なわけだ。」と思います。

ただ、この言葉の裏にはこんな言葉があると僕は思っています。 

「(数ある自分がやれること、やりたいことがある中で、その中で自分が好きである程度得意だと思ったこれだと思うものを選んで、何が何でもやりきってやろう、一番になろうと思って、色んなことは二の次で打ち込んで、そりゃーやってく中で上には上がいることを知って凹むこともあったけど、自分なりにやれる限界までは頑張ってやろうと思って、死ぬ物狂いで努力したんですよね。まあでももし根本的に恐ろしく向いてないことをやっていたとしたらここまでは成功しなかったと思うので、)まあ一言で言えば、才能があったってことですかね...笑」

成功の定義は何かという議論に入るともう話がしっちゃかめっちゃかになるのでここでは論じませんが、一つ確かなことは、努力なしでの成功などありえないということです。

どんなことだって努力をすれば出来るようになるというのは暴論ですが、多くの場合、入り口で自分には才能がない、で片付けてしまっていることが多いように感じます。そもそも全力でやってみないとそれに自分の才能があるかどうかなんて分からないというがほとんどの場合なので、まずはごちゃごちゃ言ってないで全力でやってみなよ、という話です。

こんな話をしていると次に出てくるのが、「いや、才能もそうだけど、運が良いってのは重要な要素ですよね」という話。

確かに、多くの成功した/している人はこう言います。


「僕は運が良いんです。」

それを聞いて多くの人は「ああそうかこの人は運が良い人なんだ。ラッキーな人はよいなぁ」と思います。

ただ、僕はここにも話し手と聞き手の間にエアーポケットがあると考えています。

一体、運が良いとはどういう意味でしょうか?

経営の神様と称される松下幸之助氏が面接でよく「君はこれまで運がいい方でしたか? それとも運が悪い方でしたか?」いう質問をしていたと言われています。

そして、「とても運が良かったです」と答えた学生は合格になり、「運がいい方ではありません」と 答えた学生は不合格になったそうです。

その理由は、「運が良かったという人は、周りの人に助けられてきたという『感謝』の気持ちのある人で、たとえ逆境に陥っても、運のせいにせず前向きに取り組める人物だと判断していたからで、松下幸之助氏自身も、「私は運が良かったから成功した」とよく言っていたとのこと。

ここにあるように、自分の身の回りで起こる事象に対して、どう捉えるかという「捉え方、心の持ちよう論」も運というものを語る上では重要だと思います。

しかし、一方で、とはいえ、どう考えたって彼の方が自分より運が良いように感じる。ということは生活の中で生じます。

これはどう捉えれば良いのでしょうか?

僕は、運とは単純に【確率・選択・努力】の問題だと思っています。

どういう意味かというと、ある人が宝くじの1等(4億円)に大当たりしたとします。この人は運が良いでしょうか?

あるデーターによれば宝くじの1等の当選確率は1000万分の1だそうです。人が交通事故で死ぬ確率が1万分の1なので、どうやらこの人は運が良いと言えそうです。

確かに彼は宝くじを買うという行為を行ったからこそ大当たりしたのです。ただ、そこに辿り着くために行った「宝くじを買う」という行為に必要な努力は限りなく0に近いです。

宝くじというものに当たる為に、人が取ることが出来る努力は「買う」ということのみです。金色の財布を持っていたとか、いつも周りの人に笑顔で接していたとか、水回りを綺麗にしていただとか言うのは、関係ないです。ただ、単に買ったら当たったのです。そこにあるのはそれだけです。つまり、成功に至るために出来る努力が残されていないのです。

一方、カジノで億万長者になる確率は60万分の1と言われています。また、カジノなど特定のギャンブルには勝つための努力をすることで勝つ確率を上げる方法が存在します。つまり、成功に至るために出来る努力が残されているのです。

ここで2つを整理をするとこうなります。

・1000万分の1の確率の勝負×出来る努力がない
・60万分の1の確率の勝負×出来る努力がある

もし、単に一攫千金を夢見て宝くじとカジノの二択しかなかったとしたら、カジノに挑むほうが"分がある"ということになりそうです。なお、ここでは厳密な比較をすることが目的ではないので、そもそもの元手の話だったり、リターンの話は棚に置いときます。

つまり世の中には勝ちやすい勝負と勝ちにくい勝負というのがあり、また勝つ確率を上げられる勝負と上げられない勝負というものがあります。

低い確率と一般で考えられているものを手にすることを「運が良い」と呼ぶのであれば、その中でもより確率が高い勝負を選択し、努力のしようがある勝負に挑むことが賢明であると言えます。

すごく雑な言い方をすると「運の良さ」は自分の選択と努力次第でコントロール出来るのです。

先ほど述べた「僕は運が良いんです。」という多くの成功した/している人。

彼らは、自分の能力を鑑みて、自分の能力でどうにかなりうる比較的成功確率の高い領域を選択し、そこで成功するために最大限成功する確率を上げるよう努力し、その結果、運を掴んだ人たちであると僕は考えます。

最後の最後は正直運の勝負になることは往々にしてあります。
ただし、その運を掴める位置に自分を進めておくこと、そして最後の最後までその運を掴むための直接的な努力をすることが重要であると考えます。

こう書くと反発を受けそうですが、
受験だって、就職だって、案件受注だって、最後の最後は運です。

そこには必ずコントロール不可能な領域があります。

でもそこは皆一緒なのでそれは仕方ないと割り切り、出来る限り確率を上げるべくそれまでに一番近道になりそうな場所を選択し、その中で努力することが「運の良い人」になる近道なのではないでしょうか。

以上、人は「選択と努力」次第で、運が良い人になれる、というお話でした。

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